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茶会や茶事で学びを深める

茶の湯クラスのお稽古の目標の一つが、懐石料理に始まり、濃茶、薄茶へと続く茶事を催すことです。「水屋」「半東」と呼ばれる裏方のお手伝いや、「正客」「詰め」などのお客様の役割を経験することで、茶事の流れを習得し、季節の室礼や問答の学びを深めます。

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[初釜(はつがま)]

一月に行う最初の茶事のことを初釜といいます。年があらたまり、初めて炉に釜をかける大切な日は、和装洋装を問わずいつもより華やかな装いで、社中のみなが集います。懐石とともにお酒をいただき、新年会のような朗らかなひとときですが、新年にまつわる趣向やお話から、心新たにお稽古に向かう気持ちを整える会でもあります。

[野点(のだて)]

お稽古場から近い多摩川の土手で、毎年初夏に野点を催しています。青空の下に集うピクニックのような茶会ですが実はその歴史は古く、千利休が豊臣秀吉のために野外で点てたお茶がルーツ。まわりの風景を借景に、光と風を感じながらいただくお茶は、また格別のお味です。茶箱の扱いのお稽古も兼ねています。

[クリスマス茶会]

和の暦だけが茶の湯のお題になるわけではありません。リースやキャンドル、洋食器などを取り入れて道具組みを工夫するクリスマス茶会は、耀庵恒例のお稽古です。本来の用途とは異なるものを茶道具に見立て、クリエイティビティを発揮して一つの物語を紡ぐモダンな茶会は、現代の茶の湯ならではの愉しみです。

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